自然エネルギーネットまつもと
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イベントレポート

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「市民フォーラム2013」は満員御礼の大成功でした。
[2013.02.14]

昨年10月6日のプレイベントを受けて構想を練り本番を迎えた「市民フォーラム2013」は、塩尻市えんぱーく多目的ホールにて、満員御礼150名の参加をいただき開催することができました!
ちょっとの不便で、たくさんの愉しみ、みんなで分かち合う!をテーマに、講演会と座談会の2部構成…身近なところから出来ることを見つけてほしい、そんな願いで企画しました。

フォーラム1フォーラム2

【第1部】講演会「非電化思考のすすめ」
講師は、栃木県那須在住、非電化工房代表の藤村靖之さん。
ソフトな語り口で、非電化的暮らし、自分で必要なものを作り出す暮らしの提案をしてくださいました。

フォーラム3フォーラム4

現代社会の中で、知らず知らずのうちに“マインドセット”されている「お金=幸せ」という尺度。お金のために忙殺されて働く毎日が、本当に幸せ?自分で暮らせる分の糧を、自分で作り、愉しく暮らす…それが、今求められている幸せなのではないか。
エネルギーを奪い合って戦争をしてきたが、非電化的な思考をもとに、少ないエネルギーで暮らすことは充分可能。工夫をすることで、お金もかけず、質の良いものを作り、暮らしを愉しむことができる。
那須のテーマパークは、全国から集ってくる仲間たちと一緒に作っている。非電化カフェもオープンさせたい(カフェとは交流・情報発信拠点!)、協力し合うことが喜びとなる。
松本地域にも、そんな拠点ができるはず…愉しみ!
お金を稼ぐために一生懸命働いていて時間がない、のではなく…マインドセットをリセットをして非電化的生活をご一緒に。

【第2部】ちょっとみんなで座談会
第1部でのお話を受けて、松本地域で実践活動をしている3名(原さん、和田さん、樋口さん)と藤村さん、来場されたみなさんも巻き込んでのパネルディスカッション。樋口さんの素晴らしいコーディネートで、会場が一体となって笑顔で盛り上がりました!

フォーラム5フォーラム6

フォーラム7フォーラム8

人間は「正しい」ことではなく「愉しい」ことをしたいのだ。「愉しい」をきっかけに、子ども達、お母さん、お父さんがつながっていく。なるべく小さい単位で抵抗なくすすめられる。文化があって、心のよりどころがある分、地方は魅力がある。ただ仕事を創り出す力は不足している気もするが、そのような塾も企画している。発信すれば仲間はいる。
会場からの質問も出ました「技術を教えてほしい」「薪ストーブの薪が高騰している」「太陽光パネルを屋根に載せている」それを受けて、パネラーさん達が答えたり、会場からご意見が出たり…。なんとなく湧いた連帯感、「何かできそう」「何かはじめたい」という自信、これからも繋がっていきたい仲間づくりにもなりました。

フォーラム9フォーラム10

【番外編】全体をとおして
今回「子どもを連れて行っても大丈夫ですか?」という、お問い合わせが数多くありました。小さなお子さんを持つ、若い世代にこそ参加してもらいたい!という思いで、「託児」とまではいきませんが「子どもコーナー」を設置、小さい子ども達が遊んだり、眠ったりしているほほえましい会場となりました。また、若いパパママが本当に真剣になって聞いて、考えている姿に、私自身が勇気をもらいました。

フォーラム11

フォーラム終了後、藤村さんを囲んでの記念撮影。突然の思いつきで提案させてもらったのですが、みなさん素敵な表情で写ってくださいました。

フォーラム12

また、書籍販売&藤村さんサイン会では、用意した書籍のほとんどが売れ、藤村さんと感激を分かち合う姿が印象に残っています。
参加されたみなさんが、笑顔でお帰りになる姿を拝見し、主催者冥利につきました。

フォーラム13

聞くところによると、具体的なワークショップを企画したり、一緒につながって何かをはじめたり…“action”が始まっているようです。

個人的に…今回一番感激したのは、9歳の男の子からいただいたレポートでした!彼は、非電化冷蔵庫を絶対作ると言っているそうです。これからが愉しみですね。

自然エネルギーネットまつもとでは、このような機会をまた設けたいと考えています。みなさまのお知恵、お力をお貸しくださるよう、今後ともよろしくお願いいたします。
【報告者:田村】

市民向け連続講座第2回目を開催
「原発とエネルギー問題」「太陽光発電とドイツの自然エネルギー事情」を学ぶ
[2013.01.20]

1月20日に市民参加型連続講座の第2回目として、表記テーマを取り上げ開催しました。
エネットまつもとの代表平島安人さんが「原発とエネルギー問題を、
太陽光発電の実践と研究を長年続けている会員の手塚翼さんが
「太陽光発電とドイツの自然エネルギー事情」の講師を務めて頂きました。

市民講座1
 
環境エネルギーのプロフェッショナルの平島さんのお話は、
世界のエネルギー事情から家庭の問題まで、
幅広く専門的でありながらわかりやすいお話でした。
特に原発問題では一般の人たちがあまり知らない原発発電単価のからくりや、
放射性廃棄物の保管場所問題等、もっと世の中の人に伝えたいと思うことばかりでした。 
 
平島さん

手塚さんは太陽光パネル、LED照明等の実験を交え、
体験型の皆が楽しめる講座を開いて頂きました。
実体験から学ぶ、楽しみながらの自然エネルギー利用や節電のしかた、
また、ドイツの徹底した自然エネルギー利用、
都市環境作りを実際に行かれた時のスライドを見ながらの説明で、
どちらも時間を忘れさせる素晴らしい講座でした。
会場には約60名の方々が来場されました。第3回にも期待が高まります。

手塚さん





自然エネルギー普及願う、グリーン電力でライトアップ
グリーン電力証書を活用し、山雅カラーに輝く松本城〔2012.12.15-16〕
[2012.12.17]

エネットまつもとや松本市などが後援する「国宝松本城グリーンエネルギーライトアップ」が、松本市地球温暖化防止市民ネットワークの主催で12月15・16日の2日間開催されました。
このイベントは、太陽光など自然エネルギーに対する理解促進と普及拡大を図る目的で、経済産業省資源エネルギー庁などが平成20年度から実施している全国規模のキャンペーン「グリーンエネルギー・クリスマス」の一環として昨年に続く取り組みです。

緑色がチームカラーで、J2昇格1年目に大健闘した松本山雅FCの小松憲太選手も参加し、点灯式前にはブランケットがプレゼントされました。点灯ボタンが押されると、緑色に輝く幻想的な松本城が浮かび上がり、見守っていた市民や観光客から歓声が上がりました。

ライトアップ

ライトアップ

また、点灯式では新エネルギーをイメージした愛嬌のあるキャラクター「エネラくん」がグリーンエネルギーをPRをし、エネラくんに触れてはしゃぐ子供たちの姿は、今年のテーマ「こどもたちの未来に、やさしい灯りを灯そう」の言葉を思い起こさせる微笑ましい光景でした。

ライトアップ

5年目を迎える今年度のキャンペーンは、全国157施設が参加し、期間中約297万kWhのグリーンエネルギー(グリーンエネルギー証書)が使用されたそうです。松本城のライトアップでは、信州の一般家庭の太陽光発電のうち自家消費電力をグリーン電力証書化した100kWhが活用され、クリーンエネルギーが「地産地消」されました。

これから信州の自然エネルギーやグリーン電力証書の活用がますます盛んになり、また身近になって行くことを願っています。

市民向け連続講座第1回目を開催
「地球温暖化問題」「自然エネルギーと小水力発電」を学ぶ
[2012.12.16]

自然エネルギーネットまつもとでは、長野県の元気づくり支援金による支援をうけ、3回シリーズの市民向け連続講座「地球環境問題と自然エネルギーを考える市民講座」を企画、12月16日に第1回講座を開催しました。

市民講座について詳しくはパンフレットをご覧ください。

そもそもエネットまつもと設立時、入会動機には「いろいろ勉強したい」「もっと詳しく知りたい」という声が多くありました。また会員の中には専門的な経験や知識を持っている人も少なからず存在していました。そこでまず内部学習会を行い、その成果を会員が講師となって市民向けに発信していこうというのが市民講座開催の動機でした。

第1回は宮沢信さんが「地球温暖化問題」、月岡通孝さんが「自然エネルギーと小水力発電」について講師を務めました。それぞれのテーマでずっと活動してきた二人の話は、専門的な話題もわかりやすく説明し、有用なものでした。

参加者数が全員で11名と少なかったので、次回からはもっと多くの人に参加していただけるよう工夫したいと思いました。

『シェーナウの想い』上映&トークを開催しました
[2012.10.06]

約50人の参加者をお迎えして、”ご近所で、みんなで作る自然エネルギー”を開催しました。

『シェーナウの想い』上映&トーク

日時:10月6日(土) 13:30?15:30
場所:安曇野市 堀金総合体育館 サブアリーナ

前半は映画上映、後半は映画の感想をきっかけにゲストに語り合ってもらうという2部構成です。

映画『シェーナウの想い』は、人口2500のドイツの小さな町シェーナウが舞台です。チェルノブイリ原発事故で原発の恐ろしさに気づいた親たちが集まり、子どもたちのために原発のない社会を作ろうと、なんと自分たちで電力会社を設立してしまったという話です。 この電力会社はドイツの電力自由化によってさらに顧客が増えているそうです。

でも、そこに至るまでは数多くの苦労があったはず。ひどい仕打ちをうけたり、無関心にさらされたり。小さな町を二分するような、心痛む事態もあったようです。でも、映画を観る限り、みなさん、けっこう明るく楽しんでやっているように見え、すごい、素晴らしいと思いました。苦しいことを、しかめっ面でやっても、これはきつくなる一方でしょう。そうそう簡単には楽しくできないかもしれませんが、シェーナウの人たちの明るい笑顔が印象に強く残る映画でした。

『シェーナウの想い』上映&トーク

後半のトークではゲストの藤川まゆみさんと樋口有紀さんとで話がとても盛り上がり、もっと聞いていたいと思った方も多いと思います。「あまり考え過ぎず、やりたいと思ったらやってみよう。 うまくいくか不安や心配があっても、声をあげ、やって みれば、ちゃんとまわりの人が助けてくれる。 どの人にもそれぞれ得意な分野があって、それが集まると 予想以上のこと、思いもかけないことが実現する。」お二人ともそんなことをおっしゃったのが印象に残りました。

『シェーナウの想い』上映&トーク

シェーナウの取り組みを描いた『市民がつくった電力会社』という本があります。ドイツ在住のジャーナリスト田口 理穂さんがお書きになったもので、映画の理解が一段と深まります。実は田口さんのお母様が松川村に住んでおられ、当日はお母様に会場に来ていただき、本や理穂さんのことを語っていただくとともに、本を販売しました。