●2014年度・第4回学習会が開催されました。
日時:2014年7月28日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
「小水力発電事業の共同事業化」
(環境省の里地里山委託事業への応募)に関する、説明・報告会
担当:前田 仁さん
7月28日(月)、松本市市民活動サポートセンター会議室で第4回の学習会が開催されました。
今回のテーマは「小水力発電事業の共同事業化」。環境省の里地里山委託事業への補助金応募の説明と進行報告です。補助率100%の「希少種・生物多様性を自然エネルギーで守るための事業」といった難しい応募テーマであるのと同時に、4カ所の流量調査をふくめ1,600万円といった大きな資金補助の応募であること等、課題が多い事業計画であることを前田さん自身が熱弁。さらに、補助金が下りたとしても、水利権等の問題、水害等のリスク、建設資金を集める問題等が山積みといった説明もありました。
ただ、「課題山積みの事業だとしても地域主体の事業モデルをつくる過程の中で、いろいろな成果やノウハウが蓄積されることの方が重要だ」と主張する前田さんの熱意にはとても共感を持てました。自然エネルギーに限らず、新しい事業をつくっていく上での失敗は、未来の成功のための投資なのだろうと思います。
前田さんの説明の後、参加者で質問や意見交換を実施。河川環境や砂防ダム問題の専門家の田口さんからはたくさんの課題を聞くことができました。小水力の事業の経験者の月岡さんからも「なるほど」と考えさせられる意見など、有意義な意見交換の時間が持てたと感じます。
次の、運営会議では、この事業へエネットまつもととしてどのように協力できるのか。といったテーマが話し合われる予定です。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
自然エネルギーネットまつもと&NECO公開講座
明日から始めよう、ソーラーと田畑のシェアリング、市民と地域のシェアリング
「農地の上に太陽光パネルを!」
自然エネルギーの共同設置
日時:2014年7月6日(日)13:00-16:30
場所:松本市市民活動サポートセンターフリースペース
参加費:無料
七夕の1日前の7月6日(日)、自然エネルギーネットまつもと&NECO公開講座を開催しました。
ソーラーシェアリング発案者「長島彬」さん、太陽光パネル“相乗りくん”事業を進める「藤川まゆみ」さん、そして、(一社)自然エネルギー共同設置推進機構(NECO)の「浅輪剛博」さんによる3講座です。参加者は40名を超え、会場はほぼ満席。遠くは福島県や千葉県など県外からも参加いただきました。
講座1は「ソーラーシェアリング 実践とその効果」について、発案者の長島さんが、ソーラーシェアリング誕生から今後の展望までの全体像について講演いただきました。興味深い作物の栽培実験データや法的な部分での行政との駆け引きなど、あっという間の1時間でした。たっぷり時間をとった質疑応答も多くの方からの真剣な質問で、時間がいくらあっても足りないくらいでした。
*ソーラーシェアリングの詳細は「ソーラーシェアリングのすすめ」で検索
講座2は、今回の公開講座の共同開催者「NPO法人上田市民エネルギー」と「一般社団法人自然エネルギー共同設置推進機構(NECO)」から、太陽光パネル“相乗りくん”事業とそれを支える「市民信託」というシステムについての紹介。自然エネルギーを市民に広げるため、市民が考えたシステムだからこその利点と今後の課題について参加者全員で考えるいい機会でした。
*相乗りくんの詳細はこちら
講座1の長島さんも講座2の藤川さんも事業の出発点は「脱原発(原発社会に幸せな未来はない)」。脱原発への想いもたっぷり講座の中で話していただきました。
「先駆者は礎のために苦労し失敗し、それでも未来のために突き進むものだ」ということを再確認させてもらった講座でした。
失敗を大勢でシェアして、次のチャレンジの大きなエネルギーしていくような仕組みがどんどん誕生していくといいですね。
(写真・文:広報チーム 渡辺)
2014年度の第3回学習会開催。今回のテーマは「松本地域の自然エネルギー賦存量・推定利用可能量について」。
●2014年度・第3回学習会が開催されました。
日時:2014年6月30日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
「松本地域の自然エネルギー賦存量・推定利用可能量について」
★自然エネルギーネットまつもと「賦存量ワーキンググループ」の成果を紹介。
講師:樋口嘉一さん
6月30日(月)、松本市市民活動サポートセンター会議室で今年度・第3回の学習会が開催されました。
今回のテーマは「松本地域の自然エネルギー賦存量・推定利用可能量について」と題し、賦存量WGの活動成果について説明をうけ、その内容を共有しました。
賦存量WGでは、松本地域の自然エネルギー賦存量を算定しようと取り組んできました。そして、松本地上事務所から算定に必要な基礎データの提供をうけ、そのデータをもとに賦存量(理論上のエネルギー資源量)と推定利用可能量(現実的に取り出せる可能性があるエネルギー資源量)を算出しました。
どういった考え方に基づき算出したのかを参加者で確認し、これらの値と、実際に導入されている自然エネルギー量には大きなギャップがあることを再認識しました。
その違いをどうとらえるべきか、参加者で話し合う有意義な学習会となりました。
(レポート文・写真 エネットまつもと平島)
自然エネルギーネットまつもと&松本地方事務所環境課
第1回ミーティング
日時:2014年6月27日(金)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンターフリースペース
6月27日(金)、松本市市民活動サポートセンターで地方事務所との初めてのミーティングが実現しました。松本地区で2012年につくられた「松本地域ビジョン」の自然エネルギーの普及拡大への課題に対する相互協力のための初ミーティングです。
長野県松本地方事務所の環境課から課長さんを含め3名に出席していただき、第1回のミーティングは県の総合5か年計画『しあわせ信州創造プラン』を推進するため2013年に策定された松本地域独自の「松本地域ビジョン※」の概要と基本施策の1つ「自然エネルギー普及拡大」施策の活動状況を説明いただき、会の後半は質問と意志交換をしました。熱の入った意見も多数交わされましたが、地方事務所の方も含め同じ方向を見ている同志としての和気あいあいとしたミーティングでした。
このミーティングを継続することで、自然エネルギー普及また少ない自給エネルギーで暮らせる地域プランを松本地方事務所といっしょに模索し、少しでも実行に結びつけていきたいと思います。
※松本市長、塩尻市長、安曇野市長、麻績村長、生坂村長、山形村長、朝日村長、筑北村長、松本保健福祉事務所長、松本建設事務所長、安曇野建設事務所長を委員に、座長は松本地方事務所長による「松本地域戦略会議」によって策定。
写真・文:広報チーム 渡辺
●2014年度・第2回学習会が開催されました。
日時:2014年5月27日(火)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
「自然エネルギー総論」
講師:宮澤 信さん(学習会ワーキンググループ代表)
5月27日(火)、松本市市民活動サポートセンター会議室で今年度・第2回の学習会が開催されました。第1回の環境問題の基礎同様に、基礎学習として「自然エネルギー」の基本を学びました。
初心に返って「なぜ、自然エネルギーなのか」をはじめ、太陽光発電、太陽熱、海の自然エネルギー、地熱発電、バイオマス、小水力などそれぞれの自然エネルギーの基礎知識と利点・問題点などをおさらい学習しました。
とにかく、自然エネルギーも万能ではなく、自然エネルギーですべてが解決するわけでは無いことは重要な事実。やはり、大事なのはエネルギーを減らす暮らしと社会をつくることだと、学習を重ねるたびに痛感します。
講義の後の座談では、「このままでは地球が持たない」現実に対するいろいろな意見が飛び交いました。
グローバルでは実現できなくても、ミニマムな地域単位でなら実現の可能性があるエネルギー自給&省エネルギーな暮らし。グローバルな知識を持った上の地域にあるものを活かすくらしを目指したい思います。
★講師の宮澤さんが調べてくださったトピックスの話題「電気料金の隠された事実」の話には、気になる事実がたくさんあり、とても考えさせられました。
★学習会最後に、現在いろいろな問題を残しつつ進行している、昨年学習会のテーマにもあげていた塩尻のバイオマス発電所「信州Fパワープロジェクト」についての意見交換もしました。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)