2月17日(日)、安曇野市豊科交流学習センター「きぼう」で第3回目の市民講座を開催。会場には約25名の方々が来場されました。
講座の使用電力がグリーン電力証書により、自然エネルギーでまかなわれていることを、自然エネルギーネットまつもと副代表の月岡さんに解説いただき講座は始まりました。
1つ目のテーマは「砂防ダムと小水力発電」。講師は渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える会代表の田口康夫さん、長年の調査にもとずくいろいろな事例やデータをまじえて解りやすく砂防ダム問題について解説していただきました。
普段あまり意識していない「砂防ダム」がいかに生き物や地域の環境に大きな影響を及ぼしているかについて、熱く語られる田口さんの話に、参加されたみなさんはぐいぐい引き込まれていた様子です。講演後、砂防ダム問題点と未来への提案、そして小水力発電のことなど、活発な質問も飛び交いました。
2つ目のテーマは「バイオマス(生物資源)」。長野県地球温暖化防止活動推進員の佐藤嘉一さんが、たくさんの興味深い事例を紹介してくださいました。
身近な「カラマツストーブ」をはじめ、大町の木炭バス、飯綱のおやまの発電所など長野県の事例、そしてバイオマスプランテーションのような大規模プラントまで幅広い知識を分けていただきました。また、バイオマスが抱える問題についても学ぶことができた講座でした。
今年度の市民講座は、この第3回目で終了しましたが、次年度はさらに、いっしょに考えて学べる楽しい内容のイベントを開催したいと考えています。
2月3日の市民フォーラム第2部は藤村さんと地元のゲスト3人による座談会でした
ちょっと、みんなで座談会「小さなことからはじめよう!」
ゲストは、樋口有紀さん、和田英三さん、原薫さん。
約1時間の座談会の録画を、YouTubeに4分割してアップしました。
それぞれ次のURLです。
すでにアップ済みの藤村さんの講演とあわせ、ご覧になってください。
1/4 http://youtu.be/cQpZyixpuzQ
2/4 http://youtu.be/t14kXT9Touw
昨年10月6日のプレイベントを受けて構想を練り本番を迎えた「市民フォーラム2013」は、塩尻市えんぱーく多目的ホールにて、満員御礼150名の参加をいただき開催することができました!
ちょっとの不便で、たくさんの愉しみ、みんなで分かち合う!をテーマに、講演会と座談会の2部構成…身近なところから出来ることを見つけてほしい、そんな願いで企画しました。
【第1部】講演会「非電化思考のすすめ」
講師は、栃木県那須在住、非電化工房代表の藤村靖之さん。
ソフトな語り口で、非電化的暮らし、自分で必要なものを作り出す暮らしの提案をしてくださいました。
現代社会の中で、知らず知らずのうちに“マインドセット”されている「お金=幸せ」という尺度。お金のために忙殺されて働く毎日が、本当に幸せ?自分で暮らせる分の糧を、自分で作り、愉しく暮らす…それが、今求められている幸せなのではないか。
エネルギーを奪い合って戦争をしてきたが、非電化的な思考をもとに、少ないエネルギーで暮らすことは充分可能。工夫をすることで、お金もかけず、質の良いものを作り、暮らしを愉しむことができる。
那須のテーマパークは、全国から集ってくる仲間たちと一緒に作っている。非電化カフェもオープンさせたい(カフェとは交流・情報発信拠点!)、協力し合うことが喜びとなる。
松本地域にも、そんな拠点ができるはず…愉しみ!
お金を稼ぐために一生懸命働いていて時間がない、のではなく…マインドセットをリセットをして非電化的生活をご一緒に。
【第2部】ちょっとみんなで座談会
第1部でのお話を受けて、松本地域で実践活動をしている3名(原さん、和田さん、樋口さん)と藤村さん、来場されたみなさんも巻き込んでのパネルディスカッション。樋口さんの素晴らしいコーディネートで、会場が一体となって笑顔で盛り上がりました!
人間は「正しい」ことではなく「愉しい」ことをしたいのだ。「愉しい」をきっかけに、子ども達、お母さん、お父さんがつながっていく。なるべく小さい単位で抵抗なくすすめられる。文化があって、心のよりどころがある分、地方は魅力がある。ただ仕事を創り出す力は不足している気もするが、そのような塾も企画している。発信すれば仲間はいる。
会場からの質問も出ました「技術を教えてほしい」「薪ストーブの薪が高騰している」「太陽光パネルを屋根に載せている」それを受けて、パネラーさん達が答えたり、会場からご意見が出たり…。なんとなく湧いた連帯感、「何かできそう」「何かはじめたい」という自信、これからも繋がっていきたい仲間づくりにもなりました。
【番外編】全体をとおして
今回「子どもを連れて行っても大丈夫ですか?」という、お問い合わせが数多くありました。小さなお子さんを持つ、若い世代にこそ参加してもらいたい!という思いで、「託児」とまではいきませんが「子どもコーナー」を設置、小さい子ども達が遊んだり、眠ったりしているほほえましい会場となりました。また、若いパパママが本当に真剣になって聞いて、考えている姿に、私自身が勇気をもらいました。
フォーラム終了後、藤村さんを囲んでの記念撮影。突然の思いつきで提案させてもらったのですが、みなさん素敵な表情で写ってくださいました。
また、書籍販売&藤村さんサイン会では、用意した書籍のほとんどが売れ、藤村さんと感激を分かち合う姿が印象に残っています。
参加されたみなさんが、笑顔でお帰りになる姿を拝見し、主催者冥利につきました。
聞くところによると、具体的なワークショップを企画したり、一緒につながって何かをはじめたり…“action”が始まっているようです。
個人的に…今回一番感激したのは、9歳の男の子からいただいたレポートでした!彼は、非電化冷蔵庫を絶対作ると言っているそうです。これからが愉しみですね。
自然エネルギーネットまつもとでは、このような機会をまた設けたいと考えています。みなさまのお知恵、お力をお貸しくださるよう、今後ともよろしくお願いいたします。
【報告者:田村】
1月20日に市民参加型連続講座の第2回目として、表記テーマを取り上げ開催しました。
エネットまつもとの代表平島安人さんが「原発とエネルギー問題を、
太陽光発電の実践と研究を長年続けている会員の手塚翼さんが
「太陽光発電とドイツの自然エネルギー事情」の講師を務めて頂きました。
環境エネルギーのプロフェッショナルの平島さんのお話は、
世界のエネルギー事情から家庭の問題まで、
幅広く専門的でありながらわかりやすいお話でした。
特に原発問題では一般の人たちがあまり知らない原発発電単価のからくりや、
放射性廃棄物の保管場所問題等、もっと世の中の人に伝えたいと思うことばかりでした。
手塚さんは太陽光パネル、LED照明等の実験を交え、
体験型の皆が楽しめる講座を開いて頂きました。
実体験から学ぶ、楽しみながらの自然エネルギー利用や節電のしかた、
また、ドイツの徹底した自然エネルギー利用、
都市環境作りを実際に行かれた時のスライドを見ながらの説明で、
どちらも時間を忘れさせる素晴らしい講座でした。
会場には約60名の方々が来場されました。第3回にも期待が高まります。