11/23(祝)、信州自遊塾主催、長野県日独協会共催、エネットまつもと協力で「環境・自然エネルギー・原発 ドイツは? 日本は? 」講座が、松本市大手公民館で開催されました。
全体のコーディネーターは信州自遊塾塾長・松本猛さん。第1部講演に立命館大学経営学部教授のラウパッハ・スミヤ・ヨークさんの「ドイツにおけるエネルギー政策-その経緯と日本との違い」、第2部は、前記のお二人と、NPO法人上田市民エネルギー理事で自らソーラーシェアリング実践中の合原亮一さん、信州大学人文学部准教授で自然エネルギーをテーマとした社会学の第一人者の茅野恒秀さんによる4人でのトークセッション。内容の濃い2時間半のイベントでした。
1部のラウパッハ先生は、とても分かりやすくドイツと日本のエネルギー政策の違いを説明していただきました。脱原発を国民の納得の上で進行しているドイツの政策につても納得な感じです。また、ドイツの公社シュタットベルケもきちんと理解でき、多くの気づきのある講義でした。80名を超える参加者で埋まった公民館の大会議室。皆さん熱心に話しに聞き入っていました。
2部では、茅野先生から日本と長野県の自然エネルギー普及状況や取り組みの紹介、合原さんからはNPO法人上田市民エネルギー設立の苦労話などの実践者の貴重な話をお聞きし、事前にいただいた質問も含め4名でディスカッションを展開。熱く語るラウパッハ先生には、会場から拍手も上がる充実のトークセッションでした。
ドイツのアクションや考え方を知ることで、日本の課題や私たちが取り組まなければいけない行動について、たくさん考えることができたイベントだったと思います。
(文・写真 渡辺 勉)
11/4(日)、第2回目となる「信州自然エネルギーマルシェ2018」が昨年と同じく諏訪市の鴨池川エナジーパークで開催されました。主催は岡谷酸素株式会社・自然エネルギー信州ネット・自然エネルギー信州ネットSUWA。エネットまつもとは「マイロケットストーブ作り」ワークショップでの参加です。
朝早めからの開催でしたが、天候にも恵まれ、親子連れを中心に100人以上の来場者がいろいろなWS等に参加するなどして楽しんでいました。今年も複数のテレビ局の取材が入り、話題性は十分。
ソーラーで動くバッタ、自転車発電vsソーラー発電のミニ電車対決、火きり棒の火おこし体験は子どもたちに人気のブース。カヤック体験もなかなか楽しそうでした。ソーラーシェアリングの実物パネル、自作太陽熱温水器、ペレットストーブなどの実演・展示も。優れもものペレットピザ釜で焼くりんごピザは美味しくて大人気でした!
「マイロケットストーブ作り」ワークショップには、親子、ご夫婦など4組7名の参加。最初、ロケットストーブのしくみの解説や着火のやり方の実演を行ってから製作開始!みなさん途中からは作業にも慣れ和気あいあいの楽しいワークショップとなりました。
来年は来場者以上に参加・出展者の増加を期待したいです。
(文・写真 渡辺 勉)
●2018年度・第7回学習会
日時:2018年10月19日(月)19:00-20:30
場所:松本市市民活動サポートセンター会議室
テーマ:
『山(森)と社会をつなぐことで生まれる循環、その循環の必要性』-ソマミチが目指すもの-
担当講師:原 薫さん(株式会社柳沢林業・代表取締役)
今回の学習テーマは「山(森)と社会をつなぐことで生まれる循環、その循環の必要性-ソマミチが目指すもの-」。講師に、株式会社柳沢林業・代表取締役で一般社団法人ソマミチの代表・原薫さんをむかえて、山が基準『ソマのミチから、始める暮らし。』についてお話を聞きました。
杣(ソマ)とは、古代・中世の日本で国家や貴族・寺社が所有した山林のことであり、その杣から切り出された木材のことをいい、近代では林業従事者のことを杣と呼ぶようになったそうです。
そんな、杣が手を入れ、暮らしに活用してきた山の恵み。その恵みの循環を守ってきた先人からのつながりを今こそ大切に、社会のなかに組み入れたいと活動が始まった「ソマミチプロジェクト」は、林業、製材業、家具制作・設計・建築業といった木に関わる多様な人々によって生まれ、今は、活動を定着させるため一般社団法人化して、「木を使う社会の仕組みをつくる。」を合い言葉にいろいろな活動・取り組みを行っている話を原さんから伺いました。
エネットまつもとと共通の理念「(地域に)あるものを活かすくらし」そこから生まれる豊かなコミュニティの話は、まったく共感するものでした。
後半にはソマミチの5つのビジョンを参加者で共有しました。
【1】経済のリデザイン
林業を通じて、地域経済の自立的発展を促します。
【2】シェアフォレスト
森の恵みを享受できる共有参画の輪を広げます。
【3】ソマミチコミュニティづくり
多世代交流と他地域交流の拠点を作ります。
【4】カスケード利用
山の恵を余すことなく活かします。
【5】ライフスタイルの提案
杣の道に繋がるライフスタイルを提案します。
活かし生かされ、与えたものが還ってくる循環、いのちのつならりでできあがっている全体の循環と調和について、再認識できた学習会です。
(レポート文・写真 広報チーム渡辺)
長野県南の県境・阿南町にある地元密着のこだわりホームセンター「HO-EI」の秋祭りイベントでロケットストーブづくりを開催。隣村の天龍村地域おこし協力隊4名を含め7名の参加者で5台のロケストを作りました。途中からは気心も知れ、皆さんで協力しながらスムーズに作業ができたと思います。買い物のお客さんも、「何つくってるの?」と興味津々で質問してくる方も多く、デモンストレーションでお湯を沸かすと燃焼の良さには感心してもらえました。
(レポート文 渡辺 勉)
9/19(水)夜、エネットまつもとと自然エネルギー信州ネットの主催で「農地を活かしながら営農型太陽光発電ソーラーシェアリング実例を聞く相談会」を四賀地区で開催しました。講師は自らソーラーシェアリングを導入して有機農法で水稲栽培をしている合原亮一さん(合原有機農園代表、自然エネルギー信州ネット・NPO法人上田市民エネルギー「相乗りくん」理事)。
地元の方、金融機関の方をはじめソーラーシェアリングに興味をお持ちの26名の方が参加。テレビ松本、信毎の取材も入りました。
ソーラーシェアリングについて、合原さんのご自分の体験実例紹介、事前にまとめたQ&Aの紹介、質疑応答など約1時間半の説明会。「費用は?」「問題点は?」「申請は?」などまだまだ広く周知されていないソーラーシェアリングには、疑問もいっぱいです。
最後に信州大学の茅野先生に総括いただき、実際にチャレンジしたい方の相談は自然エネルギー信州ネットが受けると告知し終了しましたが、実際のアクションへ踏み出していただく支援はこれからがスタート。
とにかくソーラーシェアリングの可能性に触れることができた時間だったことは確かです。
(文・写真 渡辺 勉)